【後編】消防署の消防士の1日のスケジュールを解説!【仕事内容・勤務時間・食事作りなどの雑用も!】

マツナガ
マツナガ

こんにちは、マツナガです!

  

前回の記事では、消防署の消防士の1日を昼休み(13:00)まで解説しました。

今回は後編ということで、午後の勤務から、1当直終了の翌朝8:30分までの流れを説明していきたいと思います!

前回の記事はこちら👇

消防出張所の仕事や、出張所長の一日のスケジュールはこちらの記事を参照👇

今日の記事でわかること

・消防隊の消防士(一番下の階級)の一日の流れ
・雑用、書類作成など、一日の勤務の具体的な内容
・食事作り、掃除、ベッドメイキング、風呂掃除、洗濯などの具体的な雑用の内容

それでは、早速やっていきましょう!

消防隊訓練・警防調査出向(13:00~16:30)

昼休みが終わったら、消防隊訓練か警防調査出向を行うことが多いです。

他にもやることがある場合がありますが、今回は代表的な2つについて説明します。

消防隊訓練

消防隊訓練では、色々な火災のパターンを想定した「想定訓練」を行うことが多いです。

「2階から出火」「要救助者がいる」「どのような設備が使えるのか」

などなどを、事前に想定して訓練に入ります。

防火衣・空気呼吸器を着装して、ホースカーを運転して、実際の火災さながらに訓練します。

出典:消防庁
防火衣と空気呼吸器
マツナガ
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年に1回、消防隊としての技能・技術を持っているかの実戦テストがあるので、若い職員もベテラン職員も頑張って訓練に取り組みます。

     

想定訓練についてはこちらの記事も参照👇

ちなみに、3時~4時くらいの間に、地元のスーパーが朝に注文した食材を運んできてくれます。

訓練の最中に来ることが多かったので、スーパーの方が来たら訓練を中断します。

朝集めた食事代を持ってきて、お金を払います。

受け取った食材を冷蔵庫に入れてから、訓練を再開していました。

警防調査出向

訓練をやらない場合は、警防調査出向といって、消防署の管轄地域の調査に出かけることが多かったです。

一番多かったのが「水利調査」といって、管轄地域にある消火栓の状態を点検しに行きます。

消火栓は、公道上などに等間隔に設置してあるので、調べる消火栓の数は何百個もあります。

マツナガ
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半年に1度は点検する必要があるので、バンバンやっていかないと終わりません。

畑の近くの消火栓だと、放水口が土に埋まってしまったりしている場合があるので、そういう場合はシャベルで土を掘りだしたりする必要があります。

   

また、消防車の機関員(運転手)が管轄地域の道を覚えるために「走行訓練」を行うこともよくあります。

消防車にはAVM(エーブイエム)といって、GPSと連動して車両や消火栓の位置などがわかる機械が積んであるのですが、機関員は運転中に見ることができないので、自らの頭で道を覚える必要があるのです。

マツナガ
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消防隊の隊長も、道をサポートしなくてはいけないので、助手席に座りながら道を覚えます。

     

食事作り・雑用・日誌作成等(16:30~22:00)

夕食作り

夕食は16:30頃から作り始めます。

作るメニューは、しっかりと味がついていて、ボリュームがあるものが好まれます。

マツナガ
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男性が多く、体を動かして汗をかくので、味が濃いメニューが多いですね。

  

よくある消防署の夕食のメニュー

・カレーライス、コールスローサラダ、デザートにアイスクリーム

・ミックスフライ(アジ、エビ、イカ)、サラダ、味噌汁

・煮込みハンバーグ、サラダ、味噌汁

・麻婆豆腐、中華クラゲサラダ、中華スープ

・鶏のチリソース煮、中華クラゲサラダ、中華スープ

・焼き餃子、サラダ、中華スープ

・ホイコーロー、わかめの酢の物、味噌汁

・かつ丼、サラダ、味噌汁

・すき焼き風牛肉煮込み、冷奴、味噌汁

・豚キムチ炒め、餃子2個、中華クラゲサラダ、すまし汁

・魚のホイル焼き、シウマイ2個、味噌汁

20人前以上作るので、テキパキと役割分担して作っていきます。

それでも、作り終わるには1~2時間はかかります。

食事が完成したら、消防署の館内放送を使って他の職員に知らせます。

署内に一般市民の方が来られている場合もあるので、

消防士君
消防士君

お待たせしました、4階完了です!

  

といった感じで少し濁して放送していました。

その後は、受付や事務所で勤務している人たちと交代しながら夕食を食べます。

消防署の食事事情についてはこちらの記事を参照👇

風呂の準備

夕食を作っている間に、手が空いている消防士は、昼間のうちに掃除した浴槽にお湯を入れます。

浴槽が大きいので、蛇口全開でも満杯になるまで1時間半くらいかかります。

マツナガ
マツナガ

たまに、お湯を入れているのを忘れて溢れさせてしまうこともありました・・・。

     

食堂の片づけ・翌日の朝食準備

夕食を食べ終わったら、食堂と厨房を片付けます。

使った鍋を洗い、コンロ周りを清掃します。

翌日の朝食がご飯系の料理の場合は、米を研いで炊飯の準備をしておきます。

仮眠室のベッドメイキング

今でこそ、仮眠室が個室の消防署が増えてきましたが、私が下っ端の消防士を務めていた頃の消防署の仮眠室は大部屋でした。

ベッドがいくつもあって、みんなでまとまって寝ます。

下っ端の消防士の仕事として、他の職員のベッドメイキングがありました。

シーツ、枕カバー、掛布団カバーをセットして、ベッドを奇麗にしていきます。

20人分以上のベッドがあるので、下っ端の消防士3人くらいで手分けして作業します。

マツナガ
マツナガ

下っ端の消防士の人数が少ない日もあるので、そういう日は大変でした。雑用をする人数が2人とかだと忙しくて目が回ります。

日誌作成

午前中に途中まで作成した日誌を完成させます。

日誌の種類

・消防日誌(当日の天候、気温や時系列順に実施したことなどを記録する。)

・訓練日誌(当日行った訓練、体力錬成トレーニングの内容等を記録する。)

・勤務日誌(消防署の受付に勤務した人の押印や、災害出場した場合の時間などを記録する。)

・救急日誌(当日に救急車で病院に搬送した人数や、その日の救急隊のメンバーを記録する。)

当日の天候や気温、昼休み後に行った訓練の内容が確定しているので、消防日誌と訓練日誌は完成させることができます。

勤務日誌と救急日誌は、まだ災害出場する可能性があるので、翌朝に完成させます。

次回勤務の食事メニュー決め

次の当直日の食事メニューを決めます。

食事メニューの履歴は、「食事ノート」に記載して1年分くらい保存しておきます。

中華の翌日は和食、和食の翌日は洋食などなど、飽きが来ないように以前のメニューを確認して、次回のメニューを決めていきます。

食事ノートには、朝、昼、夜の食事メニューの内容と、材料の個数を記載していきます。

食事ノートの書き方の例:麻婆豆腐の場合

・クックドゥ麻婆豆腐・・・5袋

・豆腐・・・5丁

・豚挽き肉・・・1kg

・ショウガ・・・1p

・ニンニク・・・1個

マツナガ
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食事ノートに記載した材料を確認して、翌日にスーパーに注文する食材を決めます。

    

公金の管理・計算

前半記事で解説しましたが、食事代として、毎日職員から1000円を徴収していました。

このお金は「公金」と言って、食事以外にも様々な生活用品を買うのに使っていました。

公金で買うものの例

・洗濯用洗剤

・シャンプー、ボディーソープ

・新聞

・食事用の食材

・コーヒー

・共用のお菓子

食材を運んでくれるスーパーへの支払いが終わった後は、毎日公金の出納帳を記録して、金庫にしまっておきます。

マツナガ
マツナガ

みんなから預かっている大切なお金なので、管理も厳重に行います。

    

自由訓練・勤務内容の勉強など(22:00~23:15)

各種の雑用や日誌の作成が終わったら、ようやく自分のやりたい訓練や勉強をすることができます。

救助隊になりたい人は体力トレーニングや結索訓練、救助技術の勉強をしたりするなど、自分が希望する職種に関する訓練や勉強をしていました。

マツナガ
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特にやることがない場合は、先輩や同期の消防士と雑談したり、コミュニケーションをとってつかの間の楽しい時間を過ごします。

   

入浴・仮眠(23:15~翌6:00)

勤務時間は23:15までと決まっていて、6:00までは仮眠できます。

勤務時間が終了したら、基本的には階級の高い人からお風呂に入って仮眠します。

マツナガ
マツナガ

入浴中も出場する可能性があるので、すぐに服を着られるようにセットしておいてから入浴しました。

一度入浴中に出場指令があり、ビショビショのまま服を着て出場したことがあります(笑)

入浴したら、仮眠室のベッドで仮眠します。

いつでも出場できるように、基本的には活動服のままで寝ることになります。

入浴含めて6時間45分は睡眠時間が確保されていますが、やはり自宅のベッドとは疲れの取れ方が全然違うので、当直勤務終了後は家でも数時間寝る人が多いです。

消防署の仮眠について、詳細はこちらの記事を参照👇

深夜受付勤務(23:00~6:00のうち1時間)

消防署では、24時間誰かが起きて勤務していなければならない決まりです。

深夜の仮眠時間は、1時間交代で消防士が消防署の受付に入ります。

勤務内容は特にないのですが、駆け付けの通報があったりした場合のために受付に詰めています。

マツナガ
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深夜に起きるのは辛いです。

大部屋ではアラームをかけるとみんな起きてしまうので、携帯電話のバイブレーション機能をタイマーで交代時間にセットしていました。

      

朝食作り・清掃(6:00~8:00)

朝は6時に起床です。

5:00~6:00に深夜受付勤務だった朝食当番の消防士の指揮下に入り、朝食づくりを手伝います。

朝食は、調理時間が短いものを良く作っていました。

マツナガ
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朝食でも、スタミナ豚丼などのボリュームメニューが出ることがあります。

よくある消防署の朝食のメニュー

・中華雑炊

・釜揚げうどん

・親子丼、味噌汁

・ちらし寿司、麩のお吸い物

・スタミナ豚丼、味噌汁

・肉そば

冬の朝食の釜揚げうどんレシピはこちら👇

朝食を食べ終わった職員から、消防署内と消防車の清掃に入ります。

先輩
先輩

厨房は使う前より奇麗にしてから反対番に申し送れ!

      

と先輩によく言われていましたね。

課長(消防司令長)や係長(消防司令)などの、階級が高い職員もみんなで手分けして掃除します。

消防士の階級についてはこちらの記事参照👇

また、消防車はいつもピカピカに磨き上げていました。

マツナガ
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自分たちの命を預ける車両なので、丁寧に清掃していましたね。

反対番に申し送り、消防車の片付け(8:00~8:30)

8時前くらいに反対番の職員が出勤してくるので、必要な事項を申し送ります。

消防士君
消防士君

昨日は訓練で三連はしご使ってます。

ボンベは昨日交換しといたので、残圧15メガあります。

    

反対番の消防士
反対番の消防士

了解~。

    

といった形で申し送ります。

また、消防車に積んでいた自分のヘルメット、防火帽などを自分のロッカーに片付けます。

勤務終了(8:30)

いよいよ勤務終了です。

直前に、昨日の朝に出した湯呑やマグカップを洗って食器棚に片付けます。

8:30になったら、消防署の管轄内の各出張所に無線を入れます。

消防士君
消防士君

「〇〇から各出張所へ連絡します。警防〇課員にあっては、8:30をもって定時解散となります。1当直お疲れ様でした。以上。」

    

これで24時間勤務の1当直が終了です。着替えて帰宅します。

1当直お疲れ様でした・・・。

まとめ

今日は、消防署の消防士の1日のスケジュールについて、後半の説明をしました。

マツナガ
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消防士の生活に興味がある方、消防士になりたい方の参考になれたら嬉しいです。

     

消防士の給料・年収の記事はこちら👇

消防学校の生活についてはこちら👇

消防学校のスケジュールや食事、風呂、売店、寮室などの解説はこちら👇

といったところで今日は終わりです。

本日の記事はいかがだったでしょうか。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!