【消防学校の髪型は坊主限定!?】消防学校の生活4月編その①【初めての消防学校】

こんにちは、マツナガです。今日からは、私が20年ほど前に消防士に某消防本部の消防士に採用され、某都道府県の消防学校に入校して卒業するまでの7か月間を、当時の訓練日誌などの内容を基に記載していこうと思います!

今回の記事では、消防学校に入校したときの様子や、消防学校での髪型は坊主なのか?などなどを具体的なエピソードをもとにして解説していきますね!

消防学校とはどんなところか、詳しく解説しますので、消防士になりたい人などの参考になれば幸いです。

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この記事はこんな人に向けて書いています
  •  消防士になりたい人
  •  消防士に採用が決まっていて、これから消防学校に入校する人
  • 消防学校の生活に興味がある人 
注意
この記事の内容は、20年ほど前の、某都道府県の一消防学校での体験を元にしています。現在の消防学校の教育・指導・生活とは異なる部分がありますので、ご留意の上ご覧ください。

地元消防本部での研修

某年4月・・・。

私、マツナガの場合は消防士に採用されてから、消防学校に入校するまでの間、1週間程度は採用された消防本部での研修となった。

マツナガ
マツナガ

消防学校はキツイって聞くけど大丈夫かなあ・・・。同期と仲良くできるといいな。

   

↑こんなことを考えながら初出勤したことを憶えている。

この所属消防本部での研修は、同じ年に採用となった同期とのオリエンテーション、給与の振込先口座の設定、簡単な訓練礼式(気を付け、回れ右、敬礼などの動作のこと)の練習、消防本部幹部の講話などで終わった。

ここで、自分の同期と顔なじみになっておくのだ。これはとても大切なことである。

同期は消防人生において宝である

消防学校でいう同期とは、一般的に2つの意味がある。

消防学校は基本的に各都道府県に一つである(政令指定都市の場合は独自に消防学校を設置している場合もある。)

自分が採用された市町村の消防本部での同期という意味合いと、都道府県の消防学校の同期という意味があり、同期という言葉でも狭義なものと広義なものがあるのだ。

やはり、消防学校でつらい思いをした場合、真っ先に相談できるのは、地元消防本部での同期である場合が多い。

また、消防学校の中でも自由時間などに各消防本部の同期ごとに集まって何かする場合も多い。

消防本部での研修での最後の日に、翌日に入校する消防学校に関する説明会があった。

ここで、

「入校のしおり」

という名のバイブルが配られた。

この書類にはこんなことが書かれている。

入校のしおりの内容

卒業までの日付ごとの時間割

・教官室に入る場合の申告の方法

・学生の髪型の基準

・自室の机の上の教科書の並べ方

・ネクタイの結び方(自由な結び方は認められない。)

・自室ベッドの布団のたたみ方、重ねる順番

学校での自分の役職(組長、班長など)、組、班、学生番号

こんなことが事細かに書かれているのだ。

↓消防学校のカリキュラムについてはこちら!

学生の役職など

ここで、消防学校の学生の役職、組分け等について説明しよう。

私が適当に作った画像なので、画質が粗くて申し訳ないが、だいたいこんな感じである。

学生の代表として【総代】と【副総代】がおり、その下に各組の組長、副組長がいる。

組の中ではさらに4人ごとの【班】に分けられており、班長の下に班員がいる形だ。

学生は助け合いが重要だ

総代、副総代、組長、副組長は各組の班員となり、班長を兼務することはない。役職が重なると多忙過ぎてしまうからだ。

この役職は基本的に年齢順に役職が決まるようになっている。なので、総代は一番年上だ。

確かに、高校を卒業したばかりの18歳そこらの学生が総代や組長、班長になったらつぶれてしまうだろうから、そこらへんを考慮してのことと思う。

マツナガ
マツナガ

自分はA組10班の班長かあ。大丈夫かな。

      

運命を左右する班分け

「入校のしおり」で勝手に決められているが、この班員分けははっきり言って超重要である。

もう一度言う、「超重要」である。(大事なことなので2回言いました)

なぜなら、この4人の班員とは7か月間、土日祝日を除く毎日を基本的に一緒に行動するのだ。

部屋も一緒だし、訓練も一緒(一部メンバーを入れ替える訓練もあるが)、学生がヘマをした場合の連帯責任もこの「班」が最低単位である(学生全体又は組単位での連帯責任ももちろんある。)

なので、この7か月間に限っては、家族よりも一緒にいる時間が長い。はっきり言って班員と結婚しているようなものだ。

同期同士で結婚!は意外といる

消防学校は本当に時間が無い。

課題やテスト、明日の訓練の準備、靴磨き、毎日の訓練日誌の記入と教官への提出、訓練服の洗濯など、班員全員で協力していかないととてもやっていけないのだ(例えば、洗濯、シーツなどのリネン類の交換、訓練日誌の提出を班内で当番制にするなど)。

おわかりいただけるだろうか。

このような協力体制を敷かなければならない運命共同体に、一人でも協力的でなかったり、性格破綻している学生が入っていると、あっという間に班は空中分解だ。

班長は班員の信用をなくし、班長は班員を信頼できなくなる。

洗濯ができてない、あいつのせいで連帯責任になった、あいつが訓練日誌の提出を忘れた等々本当に細かいことで仲たがいが起こる。

それでも毎日同じ部屋で暮らし、同じ班で訓練を受けなければならない。

なので、この班員分けで性格が良い学生と同じ班になれるかが運命の分かれ道である。

ここで、消防学校卒業の際に班員みんなで涙ながらに別れを惜しむ班もあれば、「あー清々した!もうあいつと一緒に生活しなくて済む!」という班も出てくる(仲が良かった班であれば、卒業20年以上たっても定期的に飲み会などを開いている同期もいた。)。

ただ、すでに入校の時点で勝手に班員分けは決まってしまっているので、完全に運ゲーである。

これは良い同期と一緒になれるよう、神に祈るしかない。


この「入校のしおり」を配られ、翌日は消防学校に現地集合となると伝えられ、その日は解散となった。

期待と不安が混じる、そんな夜を過ごした・・・。

消防学校に入校当日

そして、入校当日になった。

当日は現地集合である。

所属する消防本部ごとに、入校の受付を済ませ、自分の寮室へ行く。

すでに寮室には、自分の班員3人が入っていた。

マツナガ
マツナガ

班長のマツナガといいます。これからよろしくね。

   

班員A
班員A

おっ、マツナガ班長か。〇〇消防本部のAです初めまして。

    

こんな感じで初対面の挨拶をしていると、いきなりスピーカーからすごい音量の放送が流れてきた!

スピーカーくん
スピーカーくん

学生は班ごとにリネン類を大至急取りに来ること!繰り返す、大至急取りに来ること!

いきなりのことで慌ててしまったが、自分は班長だったので代表して取りに行った。

ここで消防学校の第一の洗礼を受けることになる。

マツナガ
マツナガ

リネンを取りに来ました!

      

教官
教官

声が小さい!!どこの組のどの学生だよ!?組、班、学生番号、名前を名乗れ!

    

マツナガ
マツナガ

は、はい!A組・・・・・・。えー・・・。

    

教官
教官

わかんねーなら確認して出直してこい!

   

走って部屋まで帰り、「入校のしおり」を確認する。

「A組、10班、学生番号37番」だ教官への申告の方法も確認する。

大急ぎで戻って再度教官に申告する。

マツナガ
マツナガ

A組、10班、学生番号37番、マツナガ学生は、リネン類を受け取りに参りました!

教官
教官

よし、今度からは教官に用があるときはちゃんと申告しろよ。

                  

        

こんな感じで、消防学校の初めての洗礼を受けたのだった・・・。

入校当日は、その後講堂に集まり、教科書の配布、教官紹介、学生のオリエンテーション等であわただしく過ぎていった。

担当教官

その日、授業がオリエンテーションなどが終わった後は、自分の班の担当教官が寮室に来てくれた。

各組には3人ほどの担任の教官がついており、更に1人の教官が3~4班を担当している。

自分の班を担当してくれる教官を「担当教官」と呼んでいた。

その担当教官が、布団のたたみ方(布団をたたむ順番にもるルールがある)、ベッドのシーツの敷き方、教科書の机に並べる教科書の並べ順(基本的に背の高い本から並べていく)等を細かく教えてくれる。

また、「訓練日誌」といって、毎日の訓練や授業の内容に関する反省や感想を記入して、この担当教官に添削してもらう必要がある。

この担当教官には非常にお世話になった。今でも感謝している。

その後は、夕食、風呂に入りあっという間に就寝となった。

この日はあまりにあわただしかったので、詳細な記憶は飛んでしまっている・・・。

体力テスト

次の日は体力テストが行われた。

この体力テストの結果は散々なものだった・・・。

いろいろ種目があったのだが、代表的なものでいうと懸垂3回、20メートルシャトルラン60回、1500メートル走7分程度という、組の中でも下から数えたほうが早いというものだった。

↓消防士になりたいけど体力に不安がある人はこの記事もどうぞ

正直、あまりにひどい結果の体力テストであったため、あまり記憶にない。

というか残したくなかったらしい(笑)

この日の訓練日誌の内容はこんなことを書いていたようだ。

訓練日誌【4月〇日】
今日は体力テストがありました。しかし、思ったような結果が出せず、大変悔しい思いをしました。特に懸垂は3回しか出来ず、次回の体力テストでは、少なくとも倍は出来るようにしたいと思います。また、教官の「他人と競うのではなく、自分に負けないようにしろ。克己だ。」という言葉が大変印象に残っています。他にも20mシャトルランや1500メートル走の時に仲間を応援するなど、消防士という仕事がいかにチームワークによって成り立っているかということを多く感じた1日でした。

この日は体力テストだけで授業が終わったが、その後事件が起こる・・・。

これが消防学校の髪型だ!!!

その日、消防学校に入校してから初めての自宅への帰宅、帰りの点呼の際に事件が起きた。

消防学校では、基本的に月曜の朝に登校し、月曜の夜から金曜の朝まで泊まり込みで訓練を行い、金曜日の夜に自宅への帰宅が許されるという流れだ。

自宅へ帰る際は、全学生の点呼と教官の訓話がある。

教官
教官

今から呼ぶ学生は前に出てこい!学生番号〇〇番〇〇学生、学生番号××番××学生・・・

   

呼ばれた学生は怪訝な顔をしながら前に出ていく。何かやらかしたのだろうか。

   

教官
教官

今呼ばれた奴ら全員、なんだその髪型は!!!ツーブロックなんか許可されてないんだよ!学生のしおりに書いてある髪型(角刈りかスポーツ刈り)以外は認めてないんだ!学生の身分で色気なんか出してんじゃねえ!!!!

   

呼ばれた学生たちは震えあがりながら説教されていた。

   

教官
教官

今呼ばれなかった奴も、安心してんじゃないぞ。明日は我が身だからな。よーく肝に銘じておけよ!

   

その日は結局夜7時くらいにようやく解放されたのであった・・・。

帰る間際に担当教官から声をかけられた。

担当教官
担当教官

マツナガ、呼ばれなかったけど、お前も結構ロン毛だぞ!月曜日までには髪切ってこいよ!

    

マツナガ
マツナガ

は、はい!

    

ちなみにその時の私の髪の長さは、スポーツ刈りで1.2mmくらいだった。

消防学校基準だと1.2mmはロン毛らしい。

ちなみに、その消防学校のしおりに書いてある見本の髪型は、1.2mmよりだいぶロン毛に見えたのは内緒だ!!!

結局その後、土日に床屋で6mmくらいに刈ってもらった。

その日は同じ消防本部の同期達と連れ立って帰った。数日ぶりの娑婆だったが、なんとも言えない解放感だったのを憶えている・・・・。


まとめ

今回の記事はいかがだったでしょうか?

この時点では、

マツナガ
マツナガ

消防学校ってすごく厳しいって聞いてたけど、まあ想像の範囲内だったなあ。これなら卒業まで余裕で耐えられるかも!

   

とかのんきに考えてましたね(笑)。

その幻想は翌週にすぐに打ち砕かれることになります。

次回は消防学校回顧録4月編その②【裏入校式】です。

続きです!↓

今日はこの辺で失礼します。それでは~。