
こんにちは!マツナガです!
今日の記事では、夏の出場中、消防隊にオススメの暑さ対策を解説したいと思います。
消防隊は火災などの出場中、真夏であっても暑い防火衣・防火帽と重たい空気呼吸器を背負わなければなりません。
鍛えている消防士といえども、真夏の30度以上ある気温で防火衣、防火帽、空気呼吸器とフル着装していたら熱中症の危険にさらされます。
実際に、私も火災現場で熱中症になりかけたことが何回かあります。
そこで、実際の私の経験を踏まえて、消防隊にオススメの暑さ対策を紹介します。
それでは、早速やっていきましょう!
目次
スポーツドリンクをポケットに常備
1つ目の対策は、スポーツドリンクの小ボトルを防火衣のポケットに常備しておくという方法です。
真夏の火災出場では、消防車にクーラーボックスなどを積み込んで、中に保冷剤とスポーツドリンクを入れて現場でいつでも水分補給できるようにしています。
しかし、消防車に戻ってこないと水分が摂れないので、現場ですぐに飲みたいという時に対応できないんですよね。
私も真夏の火災出場で、現場指揮本部にフル着装のまま30分ほど待機していた時に熱中症になりかけて意識が朦朧となったことがありました。
少し「あっ、体調おかしいかも・・・」と自覚したらあっという間に気持ち悪くなってしまうんですよね。
フラフラになりながら消防車に戻って、スポーツドリンクを飲み、涼しい車内で少し休憩して、やっと回復することができました。
このような時に、防火衣のポケットにスポーツドリンクを入れて置けば、いつでも水分補給できます。
オススメはOS1、ポカリスエット、アクエリアスなどの300mlボトルです。
500mlサイズだと大きくてポケットに入らないのですが、300mlボトルだとジャストサイズで防火衣のポケットに入ります。
飲みたいときにわざわざ車両まで戻らなくても水分補給できるのがメリットですね。
しかし、300ml程度の水分補給では、あくまで応急処置にしかなりません。
300mlのボトルを飲み終わったら、基本的には消防車に戻ってさらに水分補給するようにしましょう。
待機中は涼しい消防車内で

2つ目の対策は、現場待機中は涼しい消防車内に入るということです。
火災現場の活動では、他の部隊の交代要員や後方支援担当として、とりあえず待機を命令されることがあります。
待機を命ぜられても、心理的には車外に出て現場を確認したり、色々活動したいところかと思いますが、真夏は涼しい消防車内で待機するのが得策です。
でないと、肝心の活動が命ぜられた時にみんな熱中症気味という事態にもなりかねません。
私が消防隊の小隊長として働いていた時は、4人中1人の隊員を現場指揮本部に残して連絡要員にし、あとの3人は消防車内で待機していました。
本部に残した連絡要員も、15分に1回は交代するようにして、なるべく涼しい車内で待機できるように工夫していました。
真夏は防火衣フル着装で屋外にいるだけでも、体力を消耗してしまうので、なるべく涼しいところに待機できるようにしましょう。
また、待機中は苦しくないように空気呼吸器や防火帽は外すとよいでしょう。
冷感ベストを着装する。
3つ目の対策は、冷感ベストを着装するという方法です。
冷感ベストは各消防隊に配備されていることもあります。
私の消防隊では、隊員の数だけ冷感ベストが配備されていたので、真夏の出場では装備するようにしていました。
この冷感ベストは、保冷剤をベストの中に数個入れて、それを着装することで冷感が得られるというものです。
ただ、私がいた消防本部では、「出場時に冷感ベストを着るのが面倒くさい!」という理由であまり着ている人がいませんでした。
私は前述のとおり火災現場で熱中症になりかけてからは、出場する時には必ずこの冷感ベストを着るようにしていました。
実際のところ効果は抜群で、防火衣をフル着装していても上半身は冷たいという感覚を得ることができます。
ネックとしては数十分で保冷剤が溶けてしまうので、長時間熱中症を防ぐ効果は期待できないということです。
しかし、少なくとも出場してから数十分は熱中症を防ぐ効果があるので、もし配備されているのであれば着た方が良いでしょう。
今日の記事では、夏の出場中、消防隊にオススメの暑さ対策を解説しました!
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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