【消防士採用試験】消防士の体力試験の内容を徹底解説!【基準も解説】

マツナガ
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こんにちは!マツナガです!

      

今日の記事では、消防士採用試験の体力試験の内容を徹底解説します!

消防士は事務職の公務員と違って、身体を激しく使う職業です。

そのため、消防士として最低限の体力が備わっているかを検査するために、採用試験において「体力検査」又は「体力試験」という名前の体力テストがあります。

今日は以下の3つの項目について重点的に解説します。

・体力試験を重視する本部としない本部があります

・体力試験の基準は文部科学省の「新体力テスト実施要項」を基にしている場合が多いです

・体力試験の種目と内容を徹底解説!

YouTubeで紹介されている各種目のコツの動画も紹介しますので、是非参考にしてみてください。

それでは、早速やっていきましょう!

消防士採用試験の1次試験から2次試験全体の流れについてはこちらの記事を参照してください。

👉 消防士採用試験の内容と日程を徹底解説!

消防士の体力試験とは?

消防士は事務職の公務員と違って、身体を激しく使う職業です。

そのため、消防士として最低限の体力が備わっているかを検査するために、採用試験において「体力検査」又は「体力試験」という名前の体力テストがあります。

採用試験の中で体力試験を実施するタイミングは、筆記の1次試験が終わった数日数週間という場合が多いようです。

服装は室内シューズとジャージ、Tシャツなどを用意するように受験案内などに記載されています。

体力試験は、その消防本部がある自治体の公共体育館などで実施することが多いと思います。

体力試験を重視する本部と重視しない本部がある

採用試験における配点基準で、体力試験を重視する本部と重視しない本部があります。

私が受験して合格した消防本部では「最低限の体力があれば、あとは消防学校で勝手に体力がつく」という感じだったので、筆記の1次試験後の体力検査で不合格になったのはほんの数名だけでした。

私が所属していた消防本部は、体力検査をそこまで重視していなかったと思います。

事実、私も握力が40kgしかなかったり、20メートルシャトルランが60回しか出来ませんでしたが、合格しました。

逆に、体力試験を重視する消防本部もあります。

例えば、神奈川県の大和市消防本部のように、採用試験案内に「体力検査重視の採用試験」とガッツリ記載されている場合があります。

出典:大和市消防本部

体力に自信がある人は、体力試験を重視する本部を受験してみるのも、合格へ近づく1歩かもしれませんね。

体力にそこまで自信がない人は、「体力試験重視」と受験案内に記載していない消防本部を受験した方が良いでしょう。

消防士の体力試験の基準

明確な基準が試験前に公表されるわけではありませんが、文部科学省のホームページに掲載されている「新体力テスト実施要項」が非常に参考になります。

「新体力テスト実施要項」に種目のルールや成績の基準が全て書かれているんですね。

何でこの新体力テスト実施要項が良いのかというと、私が所属していた消防本部は「新体力テスト実施要項」を基準にして、職員の体力テストを実施していたからです。

マツナガ
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私が勤めていた消防本部の職員も、年に1回「新体力テスト実施要項」の体力テストを実施していました。

「職員の体力テスト=消防士採用試験の体力試験」ではありませんが、他に基準を作ることはないと思うので、かなり参考になると思います。

    

まあ、新たに基準を考えたりするのは非常に難しいですからね。

国から示されている基準を準用するのが無難なので、ほとんどの消防本部が「新体力テスト実施要項」を体力テスト採用の体力試験に使っているのではないでしょうか。

体力試験の基準ですが、【新体力テスト実施要項】で20~24歳基準の「A評価(50点以上)」が取れれば文句なしでしょう。

👉 文部科学省【新体力テスト実施要項】

消防士の体力試験の内容を徹底解説!

腕立て伏せ

この腕立て伏せが一番の難問かつ鬼門です。

【新体力テスト実施要項】にも掲載されていない、消防独自のテスト種目ですね。

腕立て伏せって、自重でやるからそこまでキツくないんじゃない?

        

キツんだなこれが!

まず、腕を下げる位置は自分で決められるわけではありません。

キッチリと顎を地面に付けているか試験官に見られます。

さらに、メトロノームのリズムに合わせて腕を上下させなければならないので、自分のペースで腕立て伏せすることができません。

チーン(腕を下げる)→カチッカチッカチッ(腕を下げたまま静止)→チーン(腕を上げる)→カチッカチッカチッ(腕を上げたまま静止)

という感じで、ひたすらリズム通りに腕立て伏せをすることを要求されます。

途中で潰れたり、顎が地面に着いていないと判定された瞬間にゲームオーバーです。

最終的にゲームオーバーになるまで、何回腕立て伏せができたかが自分の成績になります。

反復横跳び

等間隔で引かれた3本の白線を20秒間で何回通過できるかカウントします。

下半身の瞬発力をチェックするテストですね。

2回試技を行い、良い方の成績が自分の成績になります。

室内シューズと体育館の床で滑りにくいというグッドコンディションで行うことができるテストなので、好成績が期待できるテストです。

反復横跳びは練習が容易にできると思いますので、試験までにチャンスがあったら何回か練習してみましょう。

新体力テスト実施要項では、20秒間で60回以上白線を通過できれば10点満点です。

マツナガ
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自分が受験したときは50回代後半の記録だったと記憶しています。

点数的には9点ですね。

      

握力

左腕、右腕交互に握力を2回づつ計測します。

左右それぞれ、成績が良い方の記録を平均したものが、自分の記録となります。

握力はなかなか一朝一夕には記録が上がらないと思いますので、普段から練習すると良いかもですね。

ただ、私は受験したときの記録は40kgだったのですが合格できましたので、握力が無くてもそこまで気にしなくても良いと思います。

新体力テスト実施要項では62kg以上で10点満点です。

マツナガ
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自分が受験したときは40kgでした!(笑)

新体力テスト実施要項では3点です。

逆に言うと、3点の種目があっても合格できます。

弱い種目があっても大丈夫ということですね。

      

上体起こし(腹筋)

この種目はかなり高得点が狙いやすいですね。

【新体力テスト実施要項】でも30秒以内に25回以上で10点満点なので、結構余裕です。

出典:新体力テスト実施要項

こんな感じで、足を補助者に固定してもらえるので、勢いや腹筋以外の筋肉を使って実施できることから高得点がでやすいですね。

ある程度腹筋があれば、かなり余裕の種目ですので、逆に言うとみんな高得点です。

腹筋が弱い人はあらかじめ練習しておきましょう。

マツナガ
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上体起こしは、高得点を取りやすいです!

自分も受験時は30回以上できましたので、10点でした。

逆に、この種目は落とさないようにしましょう。

       

長座体前屈

体の柔軟性を見る種目です。

下の図のような形で、前屈して箱を何センチメートル前に押し出せたかで記録をとります。

2回実施して、良い方の記録を自分の成績とします。

出典:新体力テスト実施要項

新体力テスト実施要項では61cm以上で10点満点です。

体の柔軟は普段からストレッチをしていないと良い成績が出せないので、体が堅い人は日常的にストレッチをして体の柔軟性を上げておきましょう。

マツナガ
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自分が受験したときは50数センチの記録でした。

点数的には8点ですね。

     

長座体前屈の練習方法についてはこちらの動画を参照してください。

20メートルシャトルラン

20メートルシャトルランは、体力的に最もキツイ種目でしょう。

20メートルの間隔の白線を、だんだんとペースが速くなってくる音源に合わせて何往復も走らなければなりません。

音源は「ドレミファソラシド♪」がゆっくりと流れはじめ、この「ドレミファソラシド」が鳴り終わる間に反対側の白線をまたぐ必要があります。

50回以上くらいからはかなりキツイです。

瞬発力と持久力を両方兼ね備えていないと良い成績は出せません。

消防学校でも3回、消防士になってからも年に1回は体力テストを実施しなければならないので、音源がトラウマになっている人もいるでしょう(笑)

20メートルシャトルランの音源についてはこちらの動画を参照してください。

消防士はたまにフィジカルモンスターがいるので、150回とか記録する人がいたりします。

消防士でも、元自衛官、サッカー部、野球部、バスケ部、陸上部などが得意でしたね。

新体力テスト実施要項では95回以上で10点満点です。

マツナガ
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自分が受験したときは60回しかできませんでした。

点数的には7点ですが、消防士志望としてはかなり低いと思います。

その後、消防学校で最高110回程度まで出来るようになりましたので、消防学校に行けば勝手に体力が付いてきます。

     

20メートルシャトルランも、コツがありますので、少しでも記録を良くしたい場合は事前に予習しておきましょう。

今は音源もYouTubeで簡単に聞けるので、20メートルのスペースがあれば比較的簡単に練習することができるでしょう。

20メートルシャトルランのコツについてはこちらの動画を参照してください。

立ち幅跳び

踏切線から両足で1発で跳ぶ種目です。

2回試技を行って、良い方の記録を自分の成績にします。

出典:新体力テスト実施要項

新体力テスト実施要項では260cm以上で10点満点です。

マツナガ
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自分が受験したときは約230センチ程度の記録でした。

点数的には7点です。

     

立ち幅跳びを事前に練習する場合は、決してコンクリートやアスファルトの道路でやってはいけません。

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公園など、地面が土のところであれば、練習しやすいと思います。

立ち幅跳びのコツについてはこちらの動画を参照してください。

まとめ

今日の記事では、消防士採用試験の体力試験の内容を徹底解説しました!

消防士採用試験の体力試験まとめ

・消防士は事務職の公務員と違って、身体を激しく使う職業です。消防士として最低限の体力が備わっているかを検査するために、採用試験において「体力検査」又は「体力試験」という名前の体力テストがあります。

・体力試験は消防本部がある自治体の公共体育館などで実施する場合が多いです。

・服装はジャージ、Tシャツ、室内シューズなど、受験案内に記載されている場合が多いです。

体力試験を重視する本部重視しない本部があります。体力に自信がある人は、体力試験を重視する本部を受験した方が良いかもしれません。

・体力試験の基準は文部科学省の「新体力テスト実施要項」を基にしている場合が多いです。

といったところで今日は終わりです。

本日の記事はいかがだったでしょうか?

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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